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「使いながら備える」 

solitary pine tree

「防災のための備え」と聞くと、非常食や防災用品を特別に準備するものというイメージを持つ人が多い。しかし、いざ災害が起こったとき、非常食が賞味期限切れで食べられなかったり、防災グッズの場所がわからなかったりすることがよくある。そうならないためには、「防災のためのもの」を「日常の中で自然に使うもの」に変えていくことが大切だ。

例えば、非常食として定番のカップラーメンやレトルト食品を、普段の食事にも取り入れてみる。週に1回は非常食を食べる習慣をつけておけば、いざという時にも食べ慣れているため、緊急時のストレスを減らすことができる。また、「ローリングストック法」を活用し、食べた分を買い足すことで、常に新しい非常食が手元にある状態を保つことが可能だ。

また、災害時に必要なアイテムを普段から持ち歩くことも重要だ。例えば、スマートフォンの充電が切れると情報収集や家族との連絡が難しくなるため、モバイルバッテリーを普段から携帯しておく。また、停電時に役立つ懐中電灯を、日常の照明として使える充電式LEDランタンにするのもおすすめだ。こうしたアイテムを普段の生活で使いながら備えることで、「いざという時にどこに何があるか分からない」という問題を防ぐことができる。

さらに、飲料水の備蓄も「使いながら備える」ことが大切だ。災害時には1人1日3リットルの水が必要とされているが、一度に大量の水を買いだめすると、気づかないうちに賞味期限が切れてしまう。そこで、普段からペットボトルの水を定期的に消費し、飲んだ分を買い足す習慣をつけることで、新鮮な水を常に確保することができる。

「防災グッズを用意する」のではなく、「日常の生活の中に防災アイテムを取り入れる」ことで、無理なく、確実に災害に備えることができるのだ。

「防災家計」

Kamaishi Trail.

災害時には、ATMが使えなくなったり、電子マネーやクレジットカードが利用できなくなることがある。そのため、「防災=物の備蓄」と考えがちだが、お金の備えも非常に重要だ。防災家計を意識することで、経済的なリスクを減らし、災害後の生活の立て直しをスムーズにすることができる。

まず、災害時には現金が必要になる場面が多い。例えば、停電で電子決済が使えない店舗や、自動販売機・タクシーなどで現金しか対応していない場合がある。そのため、普段から小銭や1,000円札を中心に、5,000円~1万円程度を家に常備しておくのが望ましい。特に、釣り銭が不足しがちな災害時には1,000円札や100円玉が役立つため、大きな額のお札よりも小さい単位で準備しておくのがポイントだ。

また、災害後の生活を考えると、「防災貯金」も大切になる。例えば、被災後には家の修理費、仮住まいの費用、交通費、食費など、予想外の出費が発生する。こうした急な支出に備えて、毎月少しずつ「防災貯金」を積み立てる習慣をつけると良い。たとえば、「毎月1,000円を防災用に貯金する」と決めておけば、1年で12,000円、5年で60,000円の備えができる。

さらに、保険の見直しも忘れてはならない。地震や水害などに対応した保険に加入しているかどうかを確認し、必要に応じて補償内容を見直すことが重要だ。特に、火災保険に地震保険が含まれているかどうかをチェックすることは、災害後の生活再建に大きく関わるポイントとなる。

お金の備えは、非常食や防災グッズと違い、目に見えにくいが、災害後の生活を支える重要な要素だ。普段から「現金の準備」「防災貯金」「保険の見直し」を意識しておくことで、万が一の時に経済的な負担を最小限に抑えることができる。

「1秒で持ち出せる準備」

Blind spots in disaster prevention

災害はいつ、どこで発生するかわからない。そのため、「家に防災グッズがあるから安心」と考えるのは危険だ。外出中に被災する可能性もあるため、普段から持ち歩くものを見直し、「1秒で持ち出せる準備」を整えておくことが大切である。

特に重要なのは、スマートフォンの充電対策だ。災害時には情報収集や安否確認がスマホに頼ることになるが、停電が長引くとスマホのバッテリーが切れてしまう。そのため、普段からモバイルバッテリーを持ち歩くことを習慣にすると良い。さらに、手回し式の充電器を用意しておけば、電気が使えなくなっても充電が可能だ。

また、ホイッスル(笛)を持ち歩くこともおすすめだ。地震や建物倒壊で閉じ込められた場合、声を出して助けを求めるのは体力的に難しい。しかし、ホイッスルなら小さな力で大きな音を出せるため、救助隊に自分の存在を知らせやすくなる。キーホルダータイプのものをバッグに付けておけば、常に携帯できる。

さらに、カバンの中には簡単な非常食(例えばチョコレートやエネルギーバー)を入れておくのも良い。長時間避難する場合や、食料がすぐに手に入らない状況では、少しでもカロリーを補給できるものが役立つ。

加えて、防災用ポーチを作っておくと、すぐに必要なものを持ち出せる。中には、

  • モバイルバッテリー

  • ホイッスル

  • エネルギーバーや飴

  • 小さめの懐中電灯

  • 絆創膏や簡単な救急用品

などを入れておき、普段のカバンに入れておけば、緊急時にもすぐに使える。

普段から持ち歩くものを防災仕様にしておくことで、災害時にも落ち着いて対応できる。**「防災バッグを準備する」のではなく、「普段の持ち物を少し工夫する」**ことで、いつでもどこでも命を守る準備ができるのだ。

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